今日は創造性についての記事をお届けします。
◆書評:クリエイティブ・マインドセット
https://jmatsuzaki.com/archives/15307
d schoolというデザインの学校をご存知ですか?
d schoolは起業家を輩出するスタンフォード大学の中でも多くの起業家が育った教育機関として特に人気があるデザイン学校です。そんなd schoolはデイビット・ケリーとトム・ケリーという兄弟に創設されました。ケリー兄弟はIDEOという世界最高峰のデザイン会社を経営者としても有名です。
ケリー兄弟は「すべての人はもともとクリエイティブであり、自分は子どものころのような創造性は失ったと感じる人も取り戻すことができる」という信念のもと運営されています。実際にd schoolではアーティスト的な人材だけでなく、様々なビジネスパーソンが通っています。
そんなd schoolでは、創造性を発揮するための方法論としてデザイン思考と、創造性というものをどう捉えるべきか、どのような態度が望ましいのかというクリエイティブ・マインドセットの2つが重点的に教えられているそうです。
◆クリエイティブ・マインドセットとは?
http://qq1q.biz/JS93
クリエイティブ・マインドセットとは自分の創造性への自信です。
誰かに比べて創造性が高いにいう自信ではなく、自分は「何かを成し遂げられる」、「自分は周りを変えることができる」といった自己効力感に近い考え方です。
そして経験学習によってこのマインドセットは育まれることがポイントなのです。
◆雑感
「あなたはクリエイティブですか?」と聞かれ、「はい」と答える人は少ないのではないのでしょうか?
国際的なアンケートでは「いいえ」と答える人の割合は日本人が特に多いようです。
しかし、実は海外からは日本人の創造性は高く評価されているのです。
実際に、高く評価されていると実感することがありました。去年の夏休みに中東のシリコンバレーと呼ばれるほど
起業が盛んなイスラエルでどんな教育がなされているか?を現地調査する一人旅をしてきました。
その中でイスラエルのデザイン学校のディレクターの方にインタビューする機会がありましたが、
・日本人の自分たちの創造性についての自己評価が低いのはおかしい
・創造性で一番大事なのはまずは失敗しても大丈夫だという自分への自信である
といったコメントをもらいました。まさに同じことが語られていました。
イスラエルでは、現地で日本語を教えている女性の大学教授の方、Google for Educationの中東エリアの
女性リーダーなど様々な学びのフロンティアを開拓するリーダーたちと対話することができました。
そこで気づいた色々なことについての話も機会があれば書こうと思います。
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