今日の参考情報は先々週から取り上げている”Learn Better”の「能力を伸ばす」について要約・解説してみます。
第一回:価値・目標・再考について
https://www.biba-labo.com/theory/20180916/
第二回:メタ認知について
https://www.biba-labo.com/theory/20180923/
第三回:フィードバックについて
この記事で解説します。
第四回:説明できることの重要性と分散学習
https://www.biba-labo.com/theory/20181007/
今回は最後に「検索練習」という効果の高い学習方法もお知らせします。
1.価値を見出す
2.目標を設定する
3.能力を伸ばす
4.発展させる
5.関連付ける
6.再考する
◆フィードバックは初期段階で重要
ある分野における能力開発はフィードバックから始まります。
何を学びたいか目標が定まり、学習が始まったら、自分のパフォーマンスについて何らかの情報が必要になります。
フィードバックとは何か、そのポイントとは?については以前取り上げたのでリンクを載せておきます。
https://www.biba-labo.com/theory/200180520/
外部からのフィードバックは学習プロセスの初期でとても重要となります。
そして時間がたち熟練するにつれ、フィードバックを控え学習者が自分で頭を働かせ、理解を形成し答えを出すために自分でやることを増やすべきです。
◆フィードバックで伝えるべきもの
具体的なアドバイス以外に伝えるべきもの。
それは、
・学習とは反復や知的労力を伴うもの
・人は学ぶ過程で必ず失敗すること
・失敗を率直に受け入れ活用することが大事である
・新しいことを学ぶことにコンフォートゾーンはない。
ということだと思います。身もふたもない言い方をすれば努力を伴わない学びはない、だからこそ価値があるというメッセージが大事だと思います。
「やり抜く力 Grit」などの著書のアンジェラ・ダックワースはスキル獲得には困難やハードワークがいることを事前に予測することが良いということを言っています。(もちろん、学びの達成感や喜びにもフォーカスを当てるべきですが)
◆検索学習
家庭でもぜひ実践してほしいものとして、「検索練習」があります。
この「検索練習」は最近の記憶に関する文献によく出てくるそうです。他の学習方法より時に50%を上回る効果があるそうです。
ある有名な実験があります。
・ある被験者グループは与えられた文章を4回読む
・別のグループは一回しか読まないが、思い出す練習を3回行う。
後日、文章の内容について覚えているかどうかを測定したところ、校舎のグループがはるかに記憶していたというものです。
思い出す。想起する。こういったアウトプットを重視する方法が、読むといったインプットよりもはるかに効果があるということです。
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