今日も「フィードバック」についての情報をお届けします。
そもそもなぜ「フィードバック」に注目しているのか?というと、子どもたちの「経験から学ぶ力」を育むためにいい方法がないかと色々な分野をリサーチしたときに人材開発の研究分野で活躍されている中原淳先生の「フィードバック入門」を読んで感銘を受けたということがきっかけです。
http://qq3q.biz/K7OL
◆「フィードバック入門」書評
http://jibunhack.com/11371/
ここの書評にも書いてますが、中原先生のフィードバックでの定義にはティーチング的な「情報通知」とコーチング的な「立て直し」の要素が含まれていて、「ティーチングは悪、コーチングは善」という誤った風潮に1つの答えを提示してくれているのが、個人的には最も興味深い点でした。
コーチング的に子どもたちに問いを投げかけ、子どもたちにゼロからとことん考えてほしいというのが個人の理想ですが、そのスタンスでは子どもを突き放すことにもなりかねないので、できるだけ子どもが考えやすいプロセスを設計できないかと調べたときに出会ったのが「フィードバック」の考え方です。
本を読んで 子どもたちの一対一の対話を通して 試行錯誤をしていますが、現在のやり方は
1stステップ「情報通知」
Situation(状況) : 「 」くん/ちゃんの、「 」のとき(状況)の
Behavior (行動):「 」の行動が
Impact (成果):「 」のような点でよかった/悪かったと思います
という具体的な情報をできるだけ伝えたうえで、自分の認識・理解は正しいかをまず子どもに確認する。
2ndステップ「立て直し」
子どもに対して「次はどうしたいか?どうしたら良いと思うか?」を聞き、ながら以下の観点で考え方を整理するのをサポートする。もし、子どもが思いつかない場合は自分の考え方を伝えた上で、「他にも方法はありそう?」「本当にできそう?」と考えてもらう。
1.何を(What)
2.どのように伸ばし(How)
3.その結果、どんな未来が実現されるのか?(Result)」
とはいえ、耳に痛いことを子どもに言うときはこのやり方がかなり上手くいくときもあれば、目をつむり耳を塞いで頑なに話を拒まれるというケースもあります。
なかなか子どもと共有できる言葉を見つけられないときもあり、フィードバックは奥が深いと毎日感じています。
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